ノヴ子の旅日記

英語学習やキャリアについて。読んでくれた誰かの役に立っているとうれしいです。

30歳で初めて転職活動してみての感想

現在転職活動を始め4ヶ月が経過しました。現在のステータスは最終選考1社、2次選考1社、という状況です。当初IT業界(特にSaaS関連企業)を目指していたものの、選考が進んでいるのは現職の知識が活かせる業界。現在に至るまでの経緯、志望企業の移り変わりと転職活動をすすめる上でハードルに感じた点をトピックにし、順に見ていきたい。

 

◇時系列

・9月下旬      履歴書と職務経歴書を書き始める

・10月26日  Rエージェントに登録

・11月30日  初書類選考通過(Mエージェントにて)

・12月10日  初面接(Mエージェント経由で)

・1月10日    応募総数115件(R83件、M・D各16件)、書類通過4件

 

◇転職軸の整理

エージェントと話しながらも会社選びも自分ではある程度を考えていたつもりだったが、そもそも転職を始めた理由が、外国にやがて移住しなければならない、そのために言語で負けずに、向こうでも食べていける力っていうのを作りたかったってのがあって。それが前提で汎用性がある商材いいんじゃないか、つまりはIT業界がいいんじゃね?でもそれだと理由にならないから日本企業の競争力に貢献したい、という理由で進めていくことに。なので当初は現職の業界は避けていました。しかし新しい業界に飛び込むことがこんなにもハードルが高いものか、と実感するのはもう少しあとになってからのこと。

 

職務経歴書の自己PR欄

職務経歴書と履歴書を書き始めたものの、職務経歴書の自己PRなんて本当何書いたらいいのかわからず、詰まってしまった。会社概要や、これまでの職務経歴は書きやすいのだが、自己 PR っていうのが正直何も思い浮かばず、ネットで探した文章をコピペする程度でしかありませんでした。

月並みな自己PRを仕上げ、Rエージェントに相談したら、大学時代の経験から始まり、根掘り葉掘り聞かれ、こう書けばいいんじゃないですか?とアドバイスされ、めちゃくちゃいい自己PRが出来上がったことは本当に感謝している。

自身の深堀りは一人でやるのはどうしても限界があって、友達や同僚に自分のいいところを聞くのは恥ずかしい。そんなときエージェントが鏡のような存在になってくれ、自分が気づかなかった点に光を当ててくれたのは貴重な経験だった。エージェントからいいアドバイスをもらうためにもこれ以上ネタありません!ってくらい書ききるのが大切。

 

ここまでの作業は自分のキャリアの棚卸しはもちろんだが、面接で話す土台となる書類を仕上げ、自分のキャラクターを作り上げる作業にも似ている。新卒の頃はこういう夢を持って就職した、しかし今の会社だとそれが叶えられないので今回転職するに至った、もしくは働くうちにこういう課題を感じて転職活動に至っている、現職では営業成績で、こういう人間くさいところがあり、と応募先の企業に自身の人となりを説明するための準備期間のようでした。

 

また職務経歴書を書きながら、営業までやっておいてよかったと感じた。もし早く辞めたかった前の職種の頃に転職活動してても、紹介してもらえる求人で似た仕事、もしくは業界未経験の年収が下がる仕事しかなかったはず。石の上にも三年じゃないけど、やりたい職種をやってから転職っていうのもありなのかなって思いました。あと英語に助けられた。英語が少しはできるキャラだったから営業×英語で今の転職フィールドに立てている。

もし嫌な仕事だから早く辞めたいというスタンスで職務経歴書とか書いていたら、魂を込めて書けないと思うんだよね。だったら多少時間かかってもそのやりたかった仕事をやりきってから次のステップに進んでも、全然遅くないと思う。

 

◇応募した件数

履歴書と職務経歴書を書き終えるとその後は結構ラク。エージェントが紹介してくれた求人に応募していくだけ。応募したら企業の反応を待つ。一社目の応募ボタンを押すときは結構緊張したのを覚えている。その後はポチポチを押していくだけになり、ここからは結構早いなあと思います。

そしてやってくるのが大量のお祈り。書類選考の時点でまー落ちる落ちる。転職関連のページ見てたら2~30社応募したら決まりました~、なんて記載多かったからそんなもんかなと思っていたけど、結果それの4~5倍落ちている。なんだか今までの仕事とか、お前なんていらないと言われている気がして、自分の自信が一気に打ち砕かれるような感じがしていました

 

業界未経験での中途採用のハードルはこんなに高いものか、とビビった。

ただでさえ未経験書類で祈られまくりなのに、ましてや給料上がる可能性など、ない。

求人票に対して求めるスキルのところで満たしていないと書類選考に進む可能性は一気に低くなる。これが中途採用の厳しさかと思いましたね。新卒のカードっていうのはやっぱり良いなと思いましたね。新卒の頃にどの業界に行くかを可能性だけで選べる、素晴らしき新卒かな。

 

◇面接対策

面接は大きく以下の点を整理していく。

1.自己紹介

2.転職理由(活動始めるに至ったきっかけ、大きな方向性)

3.志望理由(なぜ同業他社でなく御社なのか、求人と私のどんな強みとマッチしているのか)

4.入社後何したいか(求人内容、強み、採用の背景踏まえて働き方見据えているか)

5.現職で苦労したこと(ストーリー調で、私の強み、私でないとなし得なかったこと)

6.質問(積極性みられる)

の6点。

面接問答の対策も初めの方結構難しくて、Mの企業担当の方にご指導頂きながら作っていきました。慣れてくると転職理由、志望動機や強みをパズルのようにはめ込む感覚になり楽しくなってきました。競合他社ひしめく業界で、なぜ御社なのか、という難問は企業担当の営業つかまえてレクチャーいただくのは有効と思いました。

 

◇まさかのWEBテストの存在

まさか中途採用でもあるっていうのが意外だった。アホなのバレるし、ちゃんと勉強しとかなあかんと思いました。ここで落とされることも往々にしてあります。形式上WEBテスト受けないといけない(でもほぼ必ず通過しますよって企業もある)もありますが、医療系ポータルサイト企業とか普通に落とされました。SPIとかの準備で勉強していると、結構面白いなと思ってきたりする。今後転職で使うかも知れないし、定期的に頭の体操がてらに解いておいても損はないかなって思いました

 

◇転職したら、そして今後の転職について

もし転職を考えているなら、現職より1つ向こうの、興味ありそうな求人に書いてある、求めるスキルをよくよく確認して、現職でそのスキルを培っていくということが重要と思います。

必要なことは応募先の企業と自分がどれだけこれまでの職歴に対して親和性があるのかどうか、面接対策は自分にはこんな強みがあって、こういう提供ができる。それが企業が追い求めてる姿といかにマッチしているかを書類と面接を通じて伝えなければならない。

 

◇おわりに

結局現時点で選考が進んでいるのは今働いている業界の知識が活かせる企業。

つまりIT系ではない。僕は企業へ応募する過程でネームバリューと提示年収で無意識に選別していたのだ。となるとやはり残るのは現職の知識を活かせる、土地勘の活きる企業になってくるのだ。結果はとても正直だ、特に現在の結果に不満はないから。

日本の競争力に貢献したいという理由で企業選びを進めていったけども、やっぱり海外、特に中国や東南アジアに携わってみたいという気持ちがあり、どっちか言うとITに進むより海外と関われる仕事の方が魅力的に感じている。つまりは引き続き現業界でやっていきたいと思うようになった。

 

職務経歴書の書き方の本とか読んだりしたが、いまいち参考にならなかった。人に見てもらってダメ出しをしてもらうってのが一番効果的でしたね。それでも転職に関する書籍や YouTubeを見たりと、情報は収集を続けていました。これらも自分の成長につながったと思っています。

 

転職エージェントを使うのも一長一短という感じは今回ありました。結局彼らの提示する内容は年収上がる可能性のある現職の知識を活かせる可能性ある企業、もしくは年収だだ下がりの新しい業界の紹介の2パターンと思う。転職エージェントってその人が入りやすいつまりは手数料もらいやすい求人紹介しがちであって、高い年収を提示されると本来の自分のやりたかったことを見失ってしまいがち。

自分の本当にやりたい事が見つかっていれば中途採用の各企業のページに応募すればいいだけで、そこに転職エージェントは介在しないはずなんですよね。

 

今後自分が何をしたいとかっていうのは正直わからないんですけど、まず海外に携わる仕事がしたいっていうのはまずあります。仮にIT業界に入れたとして、海外とのやり取りが遠ざかってしまうとそれはそれで後悔すると思うし、現業界でまた5年過ごし、36歳になったとき、取り返しがつかない状況にならないかだけは少し気がかりだが、今回は海外と仕事できる業界で正解だったのかもしれない。営業は営業で変わりないのだから、商材を変えようと思えば年齢はあまり関係ないと信じたい。

 

転職活動って楽しい。喜怒哀楽があり、生身のRPGみたい。今回自分の足りない点もたくさんわかったところで次の来たるべきタイミングに備え精進していこうと思う。